てるてる坊主
作詞:浅原 鏡村 作曲:中山 晋平
次の日に晴れてほしいと願いながら
てるてるぼうずを飾り、この歌を歌います。
1921年(大正10年)『少女の友』にて発表されました。
最初に発表されたときには4番まであり、その1番は「もしも曇って泣いてたら 空をながめてみんな泣こう」という歌詞だったが、後に削除されて今の歌詞となりました。
歌詞の意味
- てるてるぼうず 明日は晴れにして下さい
いつか見た夢の空の様に
晴れにしてくれたら 金の鈴を飾りましょう - てるてるぼうず 明日は晴れにして下さい
私のお願いをきいてくれたら
甘いお酒を沢山お供えします - てるてるぼうず 明日は晴れにして下さい
それでも雲が出てきて雨が降ったら
あなたの首をチョンと切りますよ
てるてるぼうずの作法
てるてるぼうずを作って飾れば晴れになる、というわけじゃないようです。
神様に晴れを願ってお祈りをする『儀式』に使う道具なのですから、それなりの作法を守りながら進めないと、きっと意味がないのでしょう。
顔は描かない
無事に晴れたときに、顔を書き入れます。まずはのっぺらぼうのままにしておきます。
晴れてほしい時は、上が頭
てるてるぼうずを吊るす時に、頭が上になるようにします。ですので、あまり頭を大きく作らないようにバランスを考えましょう。
頭が下は「ふれふれ坊主」といわれ、雨ごいの儀式になってしまうそうです。
晴れたら
晴れたら、テルテル坊主に目を書き入れ、お神酒などを供えます
雨が降ったら
目は書きませんし、お供えもありません。
首を切るっていうのは、実はある由来があっての歌詞なのです。
てるてるぼうずを吊るして晴れを願う風習は、実はこんなお話からきました。詳しくまとめましたので是非ご覧ください。ただし、かなり怖い内容ですのでご注意を。
てるてるぼうずの処分方法
神に祈る儀式につかわれたてるてるぼうずですので、そのまま燃えるゴミ・・・っていうのは、お作法としては推奨できないのだとか。
神社にてお焚き上げをしてもらうか、川に流すのが良いそうです。
歌唱ポイント
いかにてるてるぼうずのご機嫌をとって晴れにしてもらうか。雨の時の罰をちらつかせて、とにかく晴れにしようというやりとりが伺えますね。
アメとムチの歌い訳も楽しんでみてください。