叱られて
作詞:清水 かつら 作曲:弘田 龍太郎
奉公先で叱られてしまい、泣きながら暗い道を歩きます
1920年(大正9年)4月に少女雑誌「少女号」上で発表された日本の童謡です。日本歌曲としても歌われています。
日本の歌百選に選ばれました。
歌詞
※著作権消滅しているので、歌詞を記載します
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叱られて 叱られて
あの子は町まで お使いに
この子は坊やを ねんねしな
夕べさみしい 村はずれ
こんときつねが なきゃせぬか -
叱られて 叱られて
口には出さねど 目に涙
ふたりのお里は あの山を
越えてあなたの 花のむら
ほんに花見は いつのこと
第3者からみた情景
子供は2人登場します。筆者ひまわりの勝手な解釈で、姉弟かなと想定して動画を作りました。
叱られて、子守りとお使いを言い付けられます。
「こんと狐が鳴いたりしないだろうか」と心配しているところを見ると、
この曲は、第3者が「あの子」「この子」をみている風景ではないかと思います。
夕方に、叱られている子供たちをたまたま見かけたのではないでしょうか。
昔は貧乏な家庭では、家族全員が食べるだけの食糧もありません。
小さな子供でも奉公に出され、仕事をして生活をしていたようです。
「二人のお里はあの山を越えてあなたの花の村」
この子たちの実家は、山の先にあるのですね。
叱られても文句も言えず、ぐっと我慢して涙をこぼしながら夕暮れを歩いている二人は、山の方を見ていたのかもしれません。
この子たちが花見ができるのは、いつになるのでしょう。
歌唱ポイント
暗い夕方に、涙を溜めながら歩いている子供たち。
足取り重く歩き、重い気持ちが張り詰めた感じで歌ってみましょう。
「あの子」「この子」「村はずれ」「あの山」など、距離感が変わっていきます。
イメージを膨らませながら歌い分けられるといいですね。