童謡「てるてる坊主」怖い歌詞の裏話

遠足の前日、運動会の前日。晴れることを願って「てるてるぼうず」を作って飾ったことはあるかと思います。

筆者も子どもの頃によくてるてるぼうずを作りました。
ティッシュを丸めてたものをさらにティッシュで包み、首の部分は輪ゴムで縛り、水性ペンで顔を描いていました。
窓辺につるすのですが、頭が重くて必ず逆さまになりますし、ティッシュで作るので顔を描くときにぼろぼろになって泣いた顔になってしまいます。
白い大きめの紙や布で作れば良いのにね・・・・。

♫てるてるぼうず、てるぼうず~~ あーした天気にしておくれ~~♫

ここまではよくしられていますが、実は1番でも続きがあり、そして3番まである童謡なのです。

童謡「てるてるぼうず」の歌詞

作詞・浅原鏡村  作曲・中山晋平

  1. てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ
    いつかの夢の空のよに 晴れたら金の鈴あげよ
  2. てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ
    わたしの願いを聞いたなら あまいお酒をたんと飲ましょ
  3. てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ
    それでも曇って泣いてたら そなたの首をチョンと切るぞ

歌詞を見ただけでも、3番が怖いと思いませんか?

実は、『てるてる坊主』のルーツとなった言い伝えが二つあるようです。
発祥の地とされる中国の言い伝えと、日本での言い伝えを紹介します。

晴娘の伝説(中国)

てるてる坊主の発祥は、中国の「晴娘」という伝説と言われています。ある年の中国の北京では、長らく雨が降り続き、洪水になり、作物も枯れてしまうほどでした。
当時の雨をやませる祈祷などをしても、一向に効果はなく、雨は降り続くばかりです。

天の神が晴娘の命を欲しがった

切り紙が得意な『晴娘(ニンチャン)』という名の女の子が、天に向かって雨がやむようにと祈りました。
すると、天から声がしてきました。

天の神に命を捧げれば雨を止める。もし断ったら、町を水没させるというのです。

晴娘を生贄として捧げたら雨がやんだ

晴娘は自分の命を天の神に捧げました。

(言い伝えでは自分の意志で捧げたような美談となっているようですが、本当はどうかわかりませんよね。)

すると、あれだけ降り続いていた雨はやみ、太陽の日差しが戻ってきて、町はまた平和な日々が訪れたそうです。

中国では、雨が続いた時には、切紙人形をぶら下げて晴を願う風習が受け継がれています。日本のてるてる坊主と形は似てますが、切り紙なのでカラフルです。

お坊さんの生首をぶら下げた説(日本)

日本でのてるてる坊主のルーツとしては、お坊さん説があります。

お坊さんの失敗により処刑

毎日のように雨が続き大変困っていた時に、あるお坊さんがその町にやってきました。
その方は、お経を唱えると必ず翌日は晴になるという有名なお坊さんでした。

殿様は、そのお坊さんの噂を聞きつけ、城に呼び、雨をやませるように言いました。
お坊さんは、殿様の前でお経を唱え、「明日は必ずや晴になるでしょう」と断言したそうです。

しかし、翌日も雨は降り続きました。
怒った殿様は、嘘をついたことを罰してそのお坊さん首を斬ってしまいました。

お坊さんの生首を白い布に包みぶら下げた

お坊さんの斬られた首を、戒めのために白い布に包んで軒下にぶら下げたら、翌日には雨が止み、驚くほどの晴天になったということです。

この話が伝えられ、白い布に頭になるものを入れて軒下にぶら下げるようになったそうです。
まさかの生首だったとは・・・・怖いですね。

正しいてるてる坊主の作り方

天の神への祈祷た生贄の代わりとして作るてるてる坊主ですので、作法があるようです。
この作法を誤ると災い(天災)が起きるとも言われています。

端切れや紙、綿などを丸めて頭になる部分を作り、真っ白な布の中央に入れて包みます。
首になる部分を糸で縛り、ぶら下げる用の長めの糸を首部分から延ばて、糸を切ります。

顔は描かない

ニコニコ顔や変な顔、驚いた顔などを描いて楽しむこともありますが・・・本来は顔を描いてはいけないのだとか。
顔を描くのは、おまじないの終わった翌日です。
片目だけ書いて、もう片方はまじない後に、という地方もあるようです。

吊るし方

ぶら下げる場所は室内ではなく外。天の神様に見える場所です。
濡れないように軒下(少し屋根が飛び出ている部分の下)に飾るのが作法のようです。
(お坊さんの生首をぶら下げたのも、軒下でしたね…)

頭が上になるようにぶら下げます。
もし、頭が下にしてぶら下がってしまうと、晴ではなく雨を願うことになります。
頭の重さで上下が決まってしまうので、頭を大きくしすぎないように何度も試しながら作る必要がありますね。

晴れたらご褒美を

翌日に願いが叶って晴れた場合は、天の神にご褒美をあげます。
ご褒美はあなたの命を・・・・いやいや、そうではなく「お神酒」をあげてお礼をします。

そして、顔に目を描き入れます。

雨だったら

もし雨が降ってしまったら、あなたの命を・・・・いえいえ。安心してください。

顔には何も書かないままにしておきます。

終わったら川に流すかお焚き上げをする

災いを水に流すために、使用済みのてるてる坊主を川に流すか、神社で燃やしてもらうと良いそうです。

最後に

歌詞をみると、もし晴れたら金の鈴や甘いお酒などの「ご褒美」をあげましょうと言っていて、もし雨が降ったならば「そなたの首を切る」…さらなる生贄を差し出すように言っています。

人間と天の神の駆け引きの歌のように感じます。
自然現象と神とは密接な関係だと考えられていた時代では、「生贄(いけにえ)」で天災が鎮まると思い込まれていたのでしょう。

動画をごらんください

最後まで読んで頂いた後に見る動画は、また格別かも・・・。動画自体はそれほど怖いわけではないので、上記の怖い記事内容を耐え抜いてここまで来られた方なら大丈夫です。

ひまわりの歌声で童謡『てるてるぼうず』をお楽しみください。

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