つき
作詞作曲:文部省唱歌
夜空に輝く月の様子を歌っています。
明るさと暗さの変化が素朴で美しく表現されています。
秋は月がとても綺麗です。「お月見」にて取上げられる歌ですね。
明治43年文部省発行の「尋常小学読本唱歌」に掲載されました。
昭和16年発行の「ウタノホン(上)」では、曲名が『オ月サマ』と変更されていたようですが、また『つき』に戻ったのですね。
歌詞の意味
- 月がでた
まるまるい 真ん丸い
お盆のような形の月 - 雲に隠れた
黒い黒い 真っ黒い
墨のような雲に
「ぼん」とはお盆の事です。
現在は長方形が主流ですが、昔は丸い形をしていました。
盆踊りも 丸い盆のようになって踊るために「盆踊り」と名付けられた説もあるそうです。
歌唱ポイント
大人が歌う場合は、心を穏やかにして、ゆっくりしっとりと歌いましょう。
この曲は距離感がとても大事かと思います。 月は遠くにありますので、視線も心も遠くに置きましょう。
子供たちが歌う時には、両手を頭の上へあげてマルを作り満月を表現したり、
開いた手を左右からゆっくりと中央へ動かし、雲が月を隠す様子などをしながら歌ってみると良いかと思います。
筆者が保育士の頃、この振付で1・2歳児に教えておりましたら・・・・・顔を隠しながら歌う姿がめちゃくちゃカワイイのです。おすすめですよ。
「出た 出た 月が」と倒置されていますが、「月」を強調しているのですよね。見解を聞かせて下さい。
あきちゃんさん
コメントありがとうございます。
歌詞については、作詞者本人に聞かないと本当の意図はわからないですけれども・・・
私は「出た」を強調したいのではないかと思っています。
この曲は、雲の動きにより、月が「出た→隠れた→また出た」のストーリーで構成されているので。