とんび
作詞:葛原 しげる 作曲:梁田 貞
トンビが空高く飛び回っています
1918年(大正7年)発行の「大正少年唱歌(一)」に掲載されました。
トンビ=トビ。トビは鷹の仲間で、日本にたくさん生息しています。
歌詞
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飛べ飛べとんび 空高く
鳴け鳴けとんび 青空に
ピンヨロー ピンヨロー
ピンヨロー ピンヨロー
楽しげに 輪をかいて -
飛ぶ飛ぶとんび 空高く
鳴く鳴くとんび 青空に
ピンヨロー ピンヨロー
ピンヨロー ピンヨロー
楽しげに 輪をかいて
1番と2番の歌詞はほとんと同じです。
1番では「飛べ飛べ、鳴け鳴け」とトンビに対して呼びかけており、
2番では「飛ぶ飛ぶ。鳴く鳴く」なので、飛んでいる様子や鳴いている様子を見ているようです。
時間の流れが感じられます。
現在では、小学校4年生の音楽の教科書に掲載されておりますが、
教科書によって「ピンヨロ」部分のリズムが違います。
ピンヨロの「ヨ」が、
原曲では16分音符。
現在の教科書では8分音符で表記されているももあります。
原曲のままではリズムがとりにくいという理由のようですが・・・・
作曲者はあえて16分音符を使っているのは何かしらの意図があると思いますし、リズムが取りにくい楽譜を経験するのも学習の一つと考えていければいいのにな・・・・と感じますね。
筆者ひまわりの動画では、16分音符(原曲と同じ)のリズムで歌っています。
歌い比べてみると、16分音符のほうがトンビの鳴き声に近い気がします。
歌唱ポイント
大空を飛び回るトンビの様子ですので、伸び伸びと声を遠くに飛ばしましょう。
ピンヨロは強弱をつけて、2羽のトンビの距離感を表現します。
小学生のとき、音楽授業で『とんび』の歌を習い
元気よく歌っていたのですが、ある時、先生が
「とんびの歌をリコーダーで吹いてみろ」と言いました
ほとんど全員、下手くそで、中には吹くどころか
噴き出してしまう子もいる中 普段 目立たない
ノブユキ君という子が吹き始めると、ざわついていた
教室が鎮まり、そのリコーダーの音色に聞き入りました
特に「ピンヨロー」の部分が素敵で子供心に感じ入ってました
音符がどうのこうの分からなかったのですが本を見ると
「ピ」の部分の音符に丸い点が2つもついていたので、
そこをノブユキ君は上手く吹けるんだろうなと思ってました
その後、しばらくの間 音楽授業でとんびを歌うとき
ピンヨローの部分はノブユキ君だけリコーダーで吹いて
他の子は黙るという形で行われたのですが、最初に覚えた
感動はどこへやら ピンヨローの部分で黙っているのが
退屈で、その4小節へ差し掛かったとき三橋美智也さんの
♪~
とんびがくるりと 輪を描いたホーイのホイ
(少し足りないので「のホイホイホイっと」と足した)
と歌って先生に怒られましたが(笑)
とんびの歌は好きで、よく歌ったし、空を飛ぶ、
とんびにも愛着を感じていたのですが、
ある時
鎌倉の海岸でハンバーガーを食べようとした時、
いきなり背後から急降下してきた とんびに
一口も食べていないハンバーガーを奪われてから
鳥のとんびには好意を持てなくなりました(笑)