まちぼうけ

作詞:北原 白秋 作曲:山田 耕作

偶然のラッキーな出来事を期待して時間を無駄にするな、という教え。

1924年(大正13年)に、満州唱歌の一つとして発表されました。

中国の書の一つ『韓非子五蠹篇』の中にある説話「守株待兔(しゅしゅたいと)」から歌詞が作られました。

偶然訪れた幸運、ラッキーな出来事、過去の栄光にしばられて時間を無駄にするな。楽をして金儲けはできない・・・というような教えです。

歌詞の意味

  1. 待ってもなかなか来ない
    ある日一生懸命に畑仕事をしていたら
    そこにウサギが慌てて出てきて
    木の根っこにぶつかり転んだ
  2. 待ってもなかなか来ない
    いいぞ!これからは寝て待ってみよう
    待っていれば獲物は慌てて出てくるだろう
    ウサギよ、木の根にぶつかっておくれ
  3. 待ってもなかなか来ない
    昨日はクワを持って畑仕事をしていたが
    今日はほおづえをついて 日向ぼっこだ
    いい切り株だよ、この木の根は
  4. 待ってもなかなか来ない
    今日はずっと待ってばかり
    明日は森の外に行かねばならない
    ウサギはまだ来ないのか 木の根っこ
  5. 待ってもなかなか来ない
    もともと綺麗なキビの畑だったのに
    今は荒れてしまって 草がボーボーになってしまった
    北風が寒いなあ 木の根っこよ

歌唱ポイント

曲のスピードに歌詞がついていくかが勝負でしょうか。

物語となっています。歌詞が伝ってはじめて、この曲の楽しさがわかります。

悪知恵が働きワクワクしている気持ちや怠け心が出てきたりなど、心情の変化を楽しみ、「働かなかったので畑は荒れ果てて草ボーボーになってしまいましたとさ、チャンチャン!」という締めをしっかり伝えられるといいですね。

あまり音程の正確さに縛られずに、表情豊かに歌いましょう。

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まちぼうけ” に対して1件のコメントがあります。

  1. 匿名 より:

    本当にありがとうございます。
    定期演奏会で役立てることができました。

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