まちぼうけ
作詞:北原 白秋 作曲:山田 耕作
偶然のラッキーな出来事を期待して時間を無駄にするな、という教え。
1924年(大正13年)に、満州唱歌の一つとして発表されました。
中国の書の一つ『韓非子五蠹篇』の中にある説話「守株待兔(しゅしゅたいと)」から歌詞が作られました。
偶然訪れた幸運、ラッキーな出来事、過去の栄光にしばられて時間を無駄にするな。楽をして金儲けはできない・・・というような教えです。
歌詞の意味
- 待ってもなかなか来ない
ある日一生懸命に畑仕事をしていたら
そこにウサギが慌てて出てきて
木の根っこにぶつかり転んだ - 待ってもなかなか来ない
いいぞ!これからは寝て待ってみよう
待っていれば獲物は慌てて出てくるだろう
ウサギよ、木の根にぶつかっておくれ - 待ってもなかなか来ない
昨日はクワを持って畑仕事をしていたが
今日はほおづえをついて 日向ぼっこだ
いい切り株だよ、この木の根は - 待ってもなかなか来ない
今日はずっと待ってばかり
明日は森の外に行かねばならない
ウサギはまだ来ないのか 木の根っこ - 待ってもなかなか来ない
もともと綺麗なキビの畑だったのに
今は荒れてしまって 草がボーボーになってしまった
北風が寒いなあ 木の根っこよ
歌唱ポイント
曲のスピードに歌詞がついていくかが勝負でしょうか。
物語となっています。歌詞が伝ってはじめて、この曲の楽しさがわかります。
悪知恵が働きワクワクしている気持ちや怠け心が出てきたりなど、心情の変化を楽しみ、「働かなかったので畑は荒れ果てて草ボーボーになってしまいましたとさ、チャンチャン!」という締めをしっかり伝えられるといいですね。
あまり音程の正確さに縛られずに、表情豊かに歌いましょう。
本当にありがとうございます。
定期演奏会で役立てることができました。