仰げば尊し

作詞作曲:文部省唱歌

明治時代から昭和時代にかけて卒業式の定番曲。

1884年(明治17年)に発表された唱歌です。

原曲はスコットランド民謡とされてきたが、「Song for the Close of School」という楽曲がとても構成として似ていることから、原曲かもしれないという見解あり。

歌詞の意味

  1. 仰ぎ見るほど尊い 先生への恩
    この学校に通い始めてから もういく年も経ってしまった
    思いかえせば この数年はあっという間だった
    今 まさに別れの時 さようなら
  2. 互いに仲良くした日々の恩
    別れた後も おい、忘れるなよ
    自立し 出世し さあ、励みなさい
    今 まさに別れの時 さようなら
  3. 朝から夕方まで 共に学んだ場所
    夜になっても蛍や雪の明るさを頼りに 勉強を続けた
    忘れる暇などない 過ぎていった日々
    今 まさに別れの時 さようなら

蛍の灯火、積む白雪

同じく卒業ソングとして、「蛍の光」という曲があります。
♬ほたるのひかり、窓の雪〜〜
ここにも似たような歌詞が出てきますね。

昼も夜も勉学に励むことを称える故事成句「蛍雪の功」(けいせつのこう)から引用したと言われています。

電気のなかった時代に、夏の夜は蛍の光をあつめて勉強し、冬の夜は窓の雪に反射した月の光で勉強をがんばっていたのでしょう。

今とは違いますね・・・。

昼間でも必要以上に電気をつけ、夜暗い場所でもスマホが光り、どんな場所にいてもインターネットで調べられる。

生活環境も勉強の仕方も変わりましたね。

日本の唱歌は、当時の生活や思想が色濃くでています。

歌唱ポイント

最初は静かに、まっすぐな線を書くように歌います。

「今こそ別れ目」が一番感情が集約する場所。クレッシェンドで盛り上がり、「いざさらば」で静かに。

筆者ひまわりが小学生の頃は、

  • 1番 卒業生
  • 2番 父兄と教師
  • 3番 全員

で歌ったことを覚えています。

そうそう、その当時(昭和の終わり)は、生徒の親を呼ぶときは「父兄」だったんですよ。
父と母ではなく、父と兄。男だけだったんですよね。その後シングルの家庭も増えてきて、「保護者」に落ち着いたような気がします。

話がそれましたね。

卒業式の定番曲です。歌詞のように、先生方に感謝の気持ちを伝わるように歌えるといいですね。

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