北風小僧の寒太郎
作詞:井出 隆夫 作曲:福田 和禾子
寒太郎が来たら冬がやってきますよ。
「カンタローー!」と大きな声で呼んでね。
1972年NHK教育「おかあさんといっしょ」にて発表。
その後にNHK「みんなのうた」に登場してからたくさんの世代に愛される歌となりました。
たくさんの歌い手さんがカバーしています。この記事の後半に記載します。
歌詞の意味
- 北風が吹いて 寒の入り
今年も町まで冬が来た
ヒューン ヒューン ヒュルルンルンルンルン
冬ですよ ヒュルルンルンルンルン - 北風が吹いて 寒の入り
口笛を吹きながら旅をしている
ヒューン ヒューン ヒュルルンルンルンルン
寒いですね ヒュルルンルンルンルン - 北風が吹いて 寒の入り
電信柱も泣いているようだ
ヒューン ヒューン ヒュルルンルンルンルン
雪ですね ヒュルルンルンルンルン
「寒太郎」とは
「寒の入り」を擬人化した言葉で、一部の地域においては昔から使われていました。
冬の入り口をイメージするこの曲のタイトルにぴったりですね。
電信柱は、本当になきます
♬でんしん〜〜〜ばしらーも ないている〜〜
電信柱が泣いてるって?・・と思われる方も多いのではないでしょうか。
筆者ひまわりの実家は、海沿いの町。とても風が強い地域です。雪国なのに、風で雪が飛ばされて行ってあまり積もりません。そのおかげで、降る雪と飛ばされて来る雪がつもりつもって・・・山の方は豪雪地帯です。
強い風をの日に、電信柱がある方向から「ひゅうううううう〜〜〜ん」と不気味な音が鳴り響く光景に遭遇したことはありませんか?
筆者は結構あるのです。都会では聞こえてこないの、周りの騒音のせいかもしれません。何も音のしないひろーーい場所に電線がはってある場所でよく聞こえてきました。
電信柱がなく、というよりは「電線がなく」に近いかと思っています。
漢字で表すと「鳴く」が正解かと思うのですが、この不気味な音は「泣く」に近い。なんだかもの哀しいというか、寂しそうというか。
ぴゅーーーーーーーーーとした直線的な音ではなくて、「ひゅう〜〜ん」とくるっと丸まって飛んでいく音。
この曲はその風の具合がよく表されているなあと思います。すると、ここが歌のポイントですよね。
歌唱ポイント
上にも書きましたが、この曲はどれだけ「寒太郎の風」を表現できるか。
そこが大事なポイントだと思います。
丸くとぐろをまくような風の動き。電信柱の鳴き声。どんよりした色合いと、空気の冷たさ。これらを歌声で表現できたら最高ですね。
筆者ひまわりがこの歌をうたう時は、特に風の音の「ひゅう〜〜ん」に集中します。
以下の想定で歌っています。
寒太郎には、雷様が稲妻を出すような感じで「風を吹かせる」技があって、電信柱の上あたりに立った寒太郎は空に向かってブーメランのようなものを投げるんです。そのブーメランが手から離れて、町の上を大きく通過して、また寒太郎の手に戻って来る。それが「ひゅ〜〜ん」の1回分のイメージww
テレビ放映の情報
田中星児さん
1972年〜「NHKおかあさんといっしょ」にて、初めて歌ったのが田中星児さん。
堺正章 東京放送児童合唱団
1974年〜「NHKみんなのうた」では、堺正章さんと東京放送児童合唱団。
このバージョンが一番有名で、他でリメイクがあっても再放送の登場回数は堺バージョンはダントツに多いようです。
北島三郎 ひばり児童合唱団
1982年〜「NHKみんなのうた」でリメイク。
映像は同じ物を使い、ステレオ音声として歌のみ北島三郎さんとひばり児童合唱団が担当。
筆者ひまわりは、ずっとマチャアキさんバージョンで聞いていたので、アニメーションの見た目は同じでも違う人の声になったことを感じた幼少期があったことを思い出しました。それはサブちゃんバージョンだったのですね。
レコード・CD等のカバー情報
田中星児
1976年発売『NHKテレビ「みんなのうた」より みんなで歌おう(2)』に収録。本家はのこの方ですね。
斎藤こず恵 斎藤ゆかり
1978年発売『みんなで歌えるカラオケつき 斎藤こず恵&ゆかりのNHK「みんなのうた」』に収録
たいらいさお ひばり児童合唱団
1997年発売『NHKみんなのうたよりベスト/WAになっておどろう キッズ・バージョン』などに収録
たいらいさお タンポポ児童合唱団
1991年発売『NHKみんなのうた大全集(3)北風小僧の寒太郎』、1994年発売『NHKみんなのうた ベスト25』などに収録
米田和正 ひばり児童合唱団
1976年発売『NHK「みんなのうた」より 赤とんぼ』などに収録
大倉正丈 コロムビアゆりかご会
2001年発売『NHKみんなのうた 40周年ベストvol.2 北風小僧の寒太郎/赤鬼と青鬼のタンゴ』などに収録
内山田ロビンとクールダウン
2007年発売『Rock for Baby』(キューンミュージック)に収録
参考: Wikipedia
その他たくさんの方がカバーしています。先日筆者は、歌のおにいさんだった「だいすけお兄さん」がこの曲を歌っているのを生で観覧しちゃいました! あの歌声とパフォーマンス、圧巻でしたね。