赤蜻蛉
作詞:三木 露風 作曲:山田耕作
夕焼けの中で飛んでいる赤蜻蛉。
この風景を見て、子供の頃の記憶が戻ってきます。
実はとても切ない歌なんです。
歌詞の意味
- 夕焼けの中で飛んでいる赤蜻蛉
背中におんぶされて見たのは いつのことだっただろう - 山の畑の桑の実を
小さなカゴにつみとったのは、幻だったのだろうか - 十五歳で姐やは お嫁に行ってしまった
お里に届いた手紙も もう届かなくなった - 夕焼けの中で飛んでいる赤蜻蛉
止まっているよ 竿の先に
作詞の三木露風自身の体験からの作品のようです。
5才の頃に両親が離婚となり祖父宅に預けられることになりました。子守り奉功できている「姐や」が相手をしてくれていたようです。背中におんぶしてもらって赤蜻蛉をみたのでしょう。その姐やも15才にはお嫁に行ってしまい、母にも会えず、寂しかったことでしょう。
そんな記憶を赤蜻蛉を見かけたことで思い出している曲であろうともいます。
歌唱ポイント
日本歌曲の中でも難易度が高いとされる曲です。
言葉のまとまりを意識して、滑らかに歌い上げましょう。
どこか懐かしく、どこか寂しく。遠くに気持ちを届けるように。