村祭

作詞:文部省唱歌 作曲:文部省唱歌

秋の豊作を祝った祭です。
笛と太鼓の音が心を躍らせ、長く歌い継がれています。

明治45年に文部省発行の「尋常小学唱歌」第三学年用に掲載されました。

歌詞の意味

  1. 今日は村を守っている神様のめでたいお祭りの日
    (太鼓の音)(笛の音)
    朝から聞こえてくる 笛と太鼓の音
  2. 今年は豊に沢山の食べ物が採れた 村は皆で大きなお祭りだ
    (太鼓の音)(笛の音)
    夜まで神社の中は沢山の人で集まっている
  3. 宮廷にいる天皇陛下や神様に 今年の作物を供えるのが村の祭りだ
    (太鼓の音)(笛の音)
    この音を聞くと勇気を奮い起こして勢い込む

古代より自然には神様が住んでいて、森にも神がいると信じられてきました。
森は神が降りてくる神聖な場所として人々は神のいる場所を訪ねるようになり、森に神の住まいを作るということで「神社」が出来たそうです。

神が天皇の子孫にあたる人に稲穂を授けたおかげで、食べ物が豊かになったのだという言い伝えがあり、秋の収穫の時期には天皇と神へ収穫した米や作物を奉納するようになったそうです。

歌詞が途中から変更されたのは何故か

動画は昔の歌詞で歌っておりますが、
3番は昭和17年「初等科音楽一」に採用されるときに歌詞が変更になりました。

『治まる御代に神様の 恵仰ぐや村祭り』

『稔(みのり)の秋に 神様の めぐみたたえる 村祭』

大正時代までは、天皇は神様として崇められていましたが、昭和天皇より神ではなく「国民の象徴」となりました。
ですので、神のように崇めたたえている歌詞は良くないということになったのでしょう。
唱歌は文部省が教育のために作っているので、時代背景によって歌詞に不適切なものがあると変更されていくのです。これも唱歌の特徴ですね。

歌唱ポイント

お祭り独特の太鼓のリズムにのせて、ハツラツとした声で歌いましょう。
1泊目のアクセント、シンコペーションになる部分のリズムを刻みましょう。
音の高低差もありますが、歌詞のつながりは意識して。

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村祭” に対して2件のコメントがあります。

  1. 秋山真之 より:

    >納まる御代
    この部分は「治まる御代」と書き、元来は明治天皇の御代を指します。
    なので戦時中(まだ天皇陛下が現人神だった時代)の昭和17年に変更されたのだと思います。

    1. ひまわり より:

      秋山様
      コメントありがとうございました。 「おさまる」の漢字間違いでしたね。修正いたします。
      文部省唱歌の歌詞変更は、お国事情が絡み合いますね。

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