茶摘み

作詞:文部省唱歌 作曲:文部省唱歌

新芽の季節に日本の緑茶の葉を摘む時の歌です。
手遊び歌としても親しまれています。

1912年(明治45年)『尋常小学唱歌 第三学年用』に掲載された文部省唱歌です。2007年に「日本の歌百選」に選ばれました。

歌詞の意味

  1. 夏が近づいてきた5月のはじめに
    野原にも山にも 若葉が沢山出てきた
    あそこに見えているのは 茶摘みをしている人だろうか
    茜色のたすきをつけて菅の傘をかぶってる
  2. 毎日晴れの日が続いているこの頃は
    落ち着いた心持ちで葉を摘みながら歌っている
    摘みなさい、摘みなさい、摘まなければなりません
    摘まないと日本のお茶にはならないのですから

八十八やとは

立春から数えて88日目の事。5月2日前後となります。
立春とは春の初めの日。季節の分け目として「節分」の行事で豆まきをする日です。節分といえば2月3日ですね。

5月は春のみずみずしい若葉の季節。筆者も若葉の色が大好きです。
お茶の葉も、茎の一番先に出てきた若葉の部分だけをとると美味しいお茶になるそうで、この季節ならではの「新茶」は格別ですよね。

あかねたすき・すげのかさ

茜色をした「たすき」(着物のたもとが邪魔にならないように結ぶ紐のこと)

菅(すげ)という植物で編んで作った傘

「茜(あかね)」ってどんな植物?

こちらが、茜の花。ええ?赤くないの??
実は、茜の根っこを乾かすと赤い色になるのだそうです。それを煮て染料にしたりして使います。
赤い根=あかね として名前がついたようです。

茜は、昔から止血剤として使われていたそうです。茶摘みは素手で行うので、指先にけがをすることも多かったのでしょう。止血剤の効果のある茜のエキスを練りこんで作るたすきには、昔の人の優しさが入っているのですね。

「菅(すげ)」って、どんな植物?

日本中にある植物で、川の側などに沢山生えているのを見たことがあるはずです。高さが1メートルほどになる植物です。
良く乾かし、たたいて繊維をほぐし柔らかくして、傘の他にもみのや縄などを作るのに使われました。

昔話で有名な『かさこじぞう』に出てくる傘も、てんぐが来ている『みの』も、唱歌「冬の夜」に出てくる父が作る縄も、この菅からつくられているのかもしれません。

なぜ、そんなに摘まねばらなぬのか

中国から渡ったお茶文化は、日本では奈良時代あたりからスタートしたそうです。昔は高級品だったお茶も、今や一般的な飲み物になりました。

日当たりのよい所を好むお茶の植物「チャノキ」を効率よく育てるために、山の斜面に段々畑を作って植えています。新芽の出るこの歌の時期は、固く大きく育った葉ではなく、柔らかい新芽だけを人間の手で大事に摘み取るのです。

沢山とっても、乾かしてもんで、お茶の葉にするとほんの少ししかなりません。苦労して摘んでも、それがお茶の1杯や2杯分にしかならないかもしれません。
ですから、この時期にはどんどん伸びる新芽が柔らかいうちに、沢山の人がお茶を楽しめるように、大量に摘みとらないとけない。大変重労働なお仕事ですね。

歌唱ポイント

とても軽快な曲です。リズムに乗って軽やかに歌いましょう。
4拍子というよりは、2拍子を刻みます。芽を摘んで籠に入れるの繰り返しのイメージです。

手遊び

茶摘みは、手遊び歌としても広く知られています。

地方によって?手遊びの仕方も様々のようですが、複雑で面白い手合わせ遊びの動画を見つけたのでお借りします。
慣れるまで苦戦しそうですが・・・(笑)ぜひ試してみてくださいね。

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