まっかな秋

作詞:薩摩 忠 作曲:小林 秀雄

日本の秋はとても美しいです。
自然の中で様々なものが赤く染まっていきます。

1963年(昭和38年)にNHKみんなのうたで発表されました。小学校の教科書にも取り上げられ、長く親しまれている曲です。

歌詞の意味

    1. 真っ赤だな つたの葉やモミジの葉も真っ赤だな
      沈んでいく夕日に照らされた君と僕の頬も 真っ赤だね
      真っ赤な秋に囲まれている
    2. 真っ赤だな カラスウリもトンボの背中も真っ赤だな
      夕焼雲を指差している君と僕の頬は 真っ赤だね
      真っ赤な秋に 呼びかけている
    3. 真っ赤だな 彼岸花や遠くにある焚き火も真っ赤だな
      神社の鳥居をくぐり抜けた君と僕の頬は 真っ赤だね
      真っ赤な秋を訪ね回っている

真っ赤なもの

まっかな秋の歌詞に出てくる「まっかなもの」は、実際にみたことありますか?

実は普段の生活で身近なところで見かけるものも多いです。

蔦(ツタ)

 

つるが木や壁に張り付いて伸びていきます。秋になると赤く色づく種類があります。ヒゲのように細い先には吸盤のようになっていて、ひっかかりのない壁にくっつくことができます。

モミジ

 

紅葉=こうよう は、色づいた葉っぱのこと全般を指す呼び方。または葉が色づいて変化していく様子を指します。

葉が赤くなる植物の代表として、「モミジ」や「カエデ」などがあります。

夕日と夕焼雲

 

秋だけではなく、年中見ることができます。夕焼の出た翌日は晴れると言われています。

一年のうちで秋が夕日・夕焼けが一番綺麗な時期だといわているようです。空が赤くなるのは、空気の不純物に太陽の光が反射することで起きるそう。不純物の量が、多すぎず少なすぎず、いい具合だという説があります。

カラスウリ

 

緑の実が、秋になると赤く色づいてきます。

中身を取り出してランタンにしたり、塗り薬や喘息の薬にするなど使われてきました。

赤とんぼ

 

トンボの中で、秋にみられる背中から尾が赤い種類です。アカネ属という種類のトンボが、赤とんぼと呼ばれます。日本で見られる赤とんぼで一番有名なものは「アキアカネ」です。

彼岸花

 

お彼岸の時期に咲く花です。花火のような火のような、躍動感のある花ですね。墓地や水辺の横に咲いていることが多いです。毒のある植物で、人間が口に入れると吐き気や下痢・神経麻痺などを起こします。根にも毒があり、畑や墓を荒らすモグラなどの害虫駆除に使われていたようです。

焚き火

 

落ち葉や枯れ枝を集めて焚き火をします。秋はサツマイモをいれておくと、美味しい焼き芋になります。

鳥居

 

神社の入り口にある門のようなものです。赤くて存在感がありますね。鳥居は全て赤いというわけではありません。鳥居の赤は「朱色」で、朱は魔除けの意味があったり、神の力を大きくすると言われたりしています。

赤い鳥居と黄色のイチョウの葉のコントラストは美しいですね。

 

歌唱ポイント

たくさんの真っ赤なものが出てきます。赤もいろいろありますよ。どんな赤色でしょうか?

手が届くくらい近くにある赤なのか、遠くにある赤なのか、自分を取り巻いている赤なのか、隣にある赤なのか・・・・・ものによって距離感が違いますね。

こんなことを考えながら、色の変化や距離感、そして感情が伝わる「秋の暖かさ」を目指しましょう。

Follow me!

童謡

前の記事

あのね、あきはね
童謡

次の記事

はたらくくるま3