夕方のおかあさん
作詞:サトウハチロー 作曲:中田 喜直
夏の終わりの、何気ない母との大事な時間
昭和29年に発表されたようです。児童合唱などでも人気で、広く歌われています。とても心があたたまる、優しい曲ですね。
歌詞の意味
- 遠くでヒグラシが鳴いている
ひよこのお母さんが裏庭の扉を開けて
「ごはんだよ」とひよこをよんでいる
わたしのお母さんと 同じだわ - 池の水面が波打って 映った夕焼けも揺れている
メダカのお母さんが小石の影から
「はやく帰っておいで、ごはんだよ」
わたしのお母さんと 同じだわ - 緩やかな風が吹いて 笹の葉が揺れた
子猫のおかあさんが あちこち見ながら
「おいしいお魚のごはんよ」
わたしのお母さんと 同じだわ
※おいしいおととで=おいしい魚で
おとと=御魚です。幼児語で、魚のことを「とと」と呼ぶことがあります。
歌唱ポイント
とにかくとにかく、優しいやわらかな声で歌いましょう。かといって、ニワトリもメダカも猫も同じではないはず。
擬音の「カナカナ」「チラチラ」「サヤサヤ」はどのような風景か見たことはありますか? 情景を思い浮かべながら歌ってみましょう。
「ごはんだよーーー」は、山びこのように歌うと楽しいですね。