とんぼのめがね
作詞:額賀 誠志 作曲:平井 康三郎
とんぼって、色々なメガネをかけてるのね
昭和24年の夏、NHKラジオ「幼児の時間」で発表されました。このラジオ番組の委託作品だったそうです。
【歌詞の意味】
- とんぼのめがねは水色のめがね
蒼い空を飛んだから - とんぼのめがねはピカピカしためがね
太陽を見ていたから - とんぼのめがねは 赤い色のめがね
夕焼け雲の中を飛んだから
そのままの意味になっちゃいましたね。
とんぼの目に映る景色の変化が素敵な曲です。
幼稚園や保育園でも、夏の終わりから秋にかけて歌われます。
【歌唱ポイント】
大空を飛び回るとんぼの歌です。のびのびと、遠くまで届く声で歌いましょう。
めがねの時には、手でメガネを。羽を広げて飛ぶイメージで、手遊びをしながら歌ってみましょう。
とんぼってどんな生き物?
田んぼなどの水の中に卵を産み、卵からかえるとヤゴと呼ばれる幼虫になり、水の中で暮らします。6月頃から脱皮をして成虫(トンボ)となり、10月頃にしっぽの先を水にちょんちょんと付けながら卵を産みます。
とんぼの目はどうなってるの?
人間は目が二つしかありません。トンボも二つ?? いえいえ違います。
とんぼは小さな目が1万~3万個集まって一つの目のようになっているのだそうです。
おっと、びっくり☆失礼しました。
とんぼの目ですが、よーく見ると、6角形が集まっているのがわかりますか?
この6角形一つ一つが目で、全て違う映像を捉えているので、ほぼ360度見えているのだとか。
沢山の目からの情報は、脳に集まって一つの映像となるようです。
表面のレンズの役割をしている部分に光が反射して、様々な色になります。青い空の下にいれば青くなり、夕焼けを反射して赤くなり・・・もなりそうですね。
とんぼは小さな虫を捕まえて食べています。とっても目が良いので、40m先の昆虫も見分けるそうです。
(参考:http://www.tanbo-kubota.co.jp/env/creature/dragonfly.html)
とんぼは目を回すの?
これ、やったことあります?
筆者は子供の頃、近くにお寺があったのでトンボ採り放題でした(笑)
もちろん、とまったトンボをみつけたら、そーっと近づいて指でくるくるくるくる・・・・目を回したら捕まえやすくなるなんて言われてますよね?
実は本当みたいですよ。
トンボ目線で解説すると
自分を食べに来ているものじゃないようなものが、ぐるぐる回ってる・・・・危険でないようなので逃げなくてよいなあ。何だろうこれは。
あああ、集中すると頭が一緒に動いちゃうなあ・・・あたまもグルグル回っちゃうなあ・・・・
という感じで、一点集中型のトンボの集中力を散漫にさせることが出来るのだとか。
気絶するわけではないので、集中力が戻っちゃうとすぐに飛んでしまいます。ですから、指をぐるぐるぐるぐるさせて、トンボがぼ~~~っとしている間に捕まえちゃいましょう。
何もしない時よりは、成功度は確かに上がっている気がしますよ。
片方の羽だけをつまむと、手をかじられます。
捕まえるときは、両方の羽を同時に、チョキの指でつまみましょう。
捕まえたら羽を合わせて、腹の部分を優しく持つと、羽が傷つきにくいです。
観察した後は逃がしてあげてね。
私が幼稚園の頃です。
園庭にトンボの群れが飛んできました。
男の子は追いかけ回すのですが、誰も捕まえることが出来ません。
そこで先生が言いました。
「人差し指を一本だけ立てて待って居なさい。そうしたら、お友達になりたいトンボさんが止まってくれます。羽を毟ったらだめですよ。だってお友達なんだから」
じーっとしていると指にトンボが止まってくれました。
今はどうなって居るのか知りませんが、トンボとお友達になる習慣は、その先生が結婚されて園を辞められても、何年か続いていました。
私が高校の時、園の近くを通りかかって、園庭で子供達が昔の私達と同じ事をしているのを見ました。
心が温まるお話、ありがとうございます。子供達だけではなく、その先生の姿を見ていた他の先生にも引き継がれているのですね。
お母さんが園で教わったトンボのメガネを一緒に歌ってました。まちがえと、母さん違うよていって何度も歌ってたのを思い出します。もう私は45ですが、母も元気です。