たきび

作詞:巽 聖歌(たつみ せいか) 作曲:渡辺 茂

焚き火を見つけて、あたろうか=火の近くで暖まろうか、と相談しています。

1941年(昭和16年)発表の日本の童謡です。晩秋から冬にかけて歌い親しまれています。

歌詞の意味

  1. 垣根の曲がり角で 
    落ち葉を集めて焚き火をしている
    焚き火であたたまろうか? あたたまろうよ!
    北風がふいている
  2. 山茶花が咲いている道で 
    落ち葉を集めて焚き火をしている
    焚き火であたたまろうか? あたたまろうよ!
    しもやけの手が とてもかゆい
  3. 強い北風がふく 寒い道で
    落ち葉を集めて焚き火をしている
    焚き火であたたまろうか? あたたまろうよ!
    相談しながら歩いている

垣根とは

垣根とは、道路・隣の敷地との境にあり、家や庭を区切るもののことです。
今はブロック柄などが多いですが、昔は低い背丈の木を植えたり、竹を組んで作られていました。

あたろうか、あたろうよ

あたる? 当たる? ぶつかる?

いえいえ。

日光浴のことを「陽にあたる」とも言いますよね。
太陽の日差しを体いっぱいに浴びてる様子をさす言葉ですよね。

歌詞にある「あたる」は、「焚き火の前に行って暖まる」という意味で使っている言葉です。

 

しもやけ

冷たい水を触っていたり、雪遊びなどをしていると、指の関節付近などが赤く腫れることがあります。
これを「しもやけ」と呼びます。

冬の手足にできやすいです。
手足が冷えていると、しもやけになった部分が痒くて痒くて。
あたためると、痒みが少し引いて楽になりますよね。

しもやけになったら、お湯につけると良いですよ。
お風呂で温まるのが一番ですね〜

木枯らし

木枯らしとは、冬の初めに吹く強く冷たい風のこと。

木も枯らしてしまうほど、冷たく強い風。
まだ残っていた残った葉っぱも、木枯らしで多くが落ちてしまいます。

太平洋側の季節風を呼ぶ言葉だそうですので、雪国では「木枯らし」は吹かないのかな。。。

 

焚き火で暖まれたのか?

筆者がこの曲で一番好きなのは、結局焚き火で暖まれたのかわからない、という点です。

1番から3番まで、相談ばかりしていますよね。
暖まろうか?暖まろうよ!と相談していても、北風が吹きしもやけがかゆく、相談しながら歩いたまま。

相談しながら歩くのですから、小学生くらいの年齢の子でしょう。
知らないおじさんの焚き火にあたってよいか聞くのも、勇気がいることでしょう。

「どうするどうする? どっちが聞きに行く?」と楽しそうな様子を思い浮かべます。

その後のストーリーを各自が想像できるようにでしょうか。
あえてここで歌詞が止まっているのが好きなのです。

歌唱ポイント

この歌の最大のポイントは「あたろうか」「あたろうよ」かなと思っています。

3番の歌詞にあるように、誰かと相談しながら歩いているので
「あたろうか」「あたろうよ」は一緒に歩いている人との会話でしょう。

友達と会話している感じが出せると良いですね。
複数人で歌う時は、かけあいのパート分けがあっても楽しいと思います。

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たきび” に対して1件のコメントがあります。

  1. 匿名 より:

    昔は、たき火を当たり前のようにやって落ち葉や燃えるゴミの処理を
    しましたね。また、たき火の底に時々忍ばせたサツマイモは楽しみでした。

    冬、小学校の下校時に友達と、たき火の歌を歌いながら「あたろうか」の
    部分を掛け合いで歌って帰った記憶があります。更には
    その部分のメロディで替え歌にして様々な場面でコミュニケーションはかって
    ました、例えば家に帰った後、友達と遊びたい場合
    「家に帰った後どうする?一緒に(ここから歌)♪あそぼうか~」と
    投げかけると、友達らは「♪あそぼうよ~」と歌って返してくれました。

    大人になってから知ったのですが、この歌が世に出るまでの苦難の道
    (①放送開始の翌日に太平洋戦争が勃発して軍部の圧力で放送禁止になった
    ②戦後に放送再開したらGHQの指導により消防庁からのクレームで禁止、
    やっと昭和24年に「うたのおばさん」で放送再開できた
    :海沼実著 童謡心に残る歌とその時代)を思うと
    この歌も後世に歌い継いで欲しい歌だと思います。

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