どこかで春が
作詞:百田 宗治 作曲:草川 信
日本の自然から感じる小さな春が表現されています
子ども向きの雑誌『小学男生』大正12年(1923)3月号に詞が発表され、のちに草川信によって曲がつけられました。
歌詞の意味
どこかで春が生まれている
どこかで氷が溶け出し、雲雀(ヒバリ)が鳴き、芽吹いている
山の3月は東からの風が吹き
どこかで春が生まれている
「こちふいて」の意味
こち=東風 と書きます。
2月の終わりから少しずつ北風から東の風に変わり、春の訪れを感じてきます。
「東風吹いて」という歌詞が小学生には難しいとのことで、「春風ふいて」や「そよ風ふいて」と変えて音楽の教科書に乗せた時期もあったそうです。
今の音楽の教科書には、このような古き良き童謡は掲載されているのでしょうか。
気象も変化していく中で、古い童謡にはその当時の季節感や言葉で作られています。
今の時代にそぐわないという理由もあるかもしれませんが、そのままの形で歌い継いで行って欲しいと感じます。
古い童謡に出会うことで、現代との違いや当時の思い、感覚などに出会うきっかけになるのですから・・・。
歌唱ポイント
どこかで春が・・・は、ワクワクした気持ちをのせましょう。
山の三月からは、伸びやかに、はるかぜが吹くように。