たんぽぽ

作詞:門倉 聡 作曲:堀越 浄

どんな花よりタンポポの花をあなたに贈りましょう

1976年に発表された曲。
元々は作詞の門倉の友人の結婚式で披露するために作られた楽曲です。
2000年より小学校の音楽教科書に掲載され、小学校の音楽の授業でも取り上げられる合唱曲として親しまれています。

歌詞の意味

歌詞は記載できないので、筆者の解釈での歌詞の意味を書いてみます。
動画を見ながらお読みください。

  1. 冬は冷たい風と冷たい土の中で耐え 
    青い空を夢見て やっと野原に咲いた花だから
    ※美しい花は他にもたくさんあるけれど、どんな花よりもタンポポをあなたに贈りたい

  2. 人気のない場所でいつまで春をまっているのでしょう
    指を数えて春を待ち やっと空き地に咲いた花だから
    ※くりかえし

  3. 美しくても世間知らずな女性より 現実を見つめ続けている
    あなたの心の中に咲いた花だから
    ※くりかえし

元は友人の結婚式で披露するために作った歌詞とのことですから、なおさら歌詞に重みを感じます。
ガラスに入った薔薇ではなく、たんぽぽのようなあなたに魅力を感じている、ってことですよね。
素敵です。

たんぽぽって、どんな植物?

薔薇よりも魅力のあるたんぽぽ。果たしてどんな植物なのでしょうか。

意外と種類がある

タンポポの原産地はヨーロッパ。
日本でよく耳にするのは「日本タンポポ」「西洋タンポポ」です。
どちらかを見分けるのは、総苞(そうほう)がそりかえっているか包まれているか。

日本タンポポ(在来種)

西洋タンポポ

 

この2種類と思われるかもしれませんが、細かく分けると結構な種類があるようです。
タンポポ属の分類は、学説により60種類以上あるそうで、日本の在来種は20種類ほどだが、

シロバナタンポポ、ミヤマタンポポ 、シロウマタンポポ 、ケイリンシロタンポポ 、オクウスギタンポポ 、カンサイタンポポ、ツクシタンポポ 、オキタンポポ 、モコタンポポ 、オオヒラタンポポ 、クシバタンポポ 、カントウタンポポ 、シナノタンポポ 、セイタカタンポポ 、トウカイタンポポ(ヒロハタンポポ)、シコタンタンポポ(ネムロタンポポ)、エゾタンポポ 、ヤツガタケタンポポ 、クモマタンポポ、タカネタンポポ(ユウバリタンポポ)、アカミタンポポ 、セイヨウタンポポ など。。 〔Wikipediaより

 

綿毛でどんどん増えていく

たんぽぽの1つの花だと思われているものは、小さな花の集合体。
小さな花たちが、一つ一つ種となり、綿毛が風にふかれて遠くへ飛び、増殖していきます。

どこにでも根をはり生き抜く生命力

タンポポのどこが素晴らしいかって、とにかく生命力が半端ないこと!

ポカポカ太陽の光が降り注ぐ原っぱはもちろんのことですが、

歌詞にあるように、雪が降っても負けないし

何度も電車にぶつかられようが負けないし

海岸近くでも負けないし(塩分にも強いのか??)

歌詞にある工場の壁のようなコンクリートの下でも負けないし

道路のアスファルトにだって根を伸ばして生きていくのである!

他の雑草と一緒にタンポポを抜こうとしたことはありますか?
タンポポって、根が取れず、途中でブッツリと切れてしまいますよね。

タンポポの生命力の秘密は「根」にあると思います。

地上の葉と花は、実は全体のごく一部。
根の長さは、目で確認できる部分でもおよそ40cmあり、長いものだと2mにもなるそうです。

多分この写真の根は途中できれてしまっているのでしょうが、それにしても・・・な・・・長い。

そして、太いですよね。

タンポポは与えられた場所に根を張り、強く生き抜いていく花

根が枯れない限りは生き続ける多年草で、日本タンポポは20年ほど生き続けるそうです。すごいですね!
(西洋タンポポは2年ほどで枯れてしまうのだとか。)

タンポポの種は綿毛と共に飛ばされ、自分で生きる場所を選べません。
たまたま種が落ちた環境でどのように生きていくか。

コンクリートやアスファルトのような過酷な状況に降り立ったとしても、
少しのヒビからこじ開けていって・・・栄養のある場所までどんどん根を伸ばしていくのでしょうね。

そして、雨が降っても風が吹いても、雪が積もっても、踏みつけられても、
その場所で力を振り絞って生きていっている花なのですね。

改めて、タンポポの凄さがわかってきましたね。

大好きな女性に送る花にタンポポを選びたくなる理由がなんとなく理解できそうです。

歌唱ポイント

Aメロはタンポポの説明ですから、淡々と、歌詞を大事に。

サビの「どんな花より、タンポポの花をあなたに贈りましょう」
タンポポがどんな花なのかを知ると、この言葉が心に飛び込んできます。


告白タイムで花束を出すつもりで歌いましょう。

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たんぽぽ” に対して1件のコメントがあります。

  1. 今日(4月7日)、散歩していると街路樹の根の付近に、元気よく、幸せの黄色い花びらのタンポポが可愛く咲いていました。リズムカルで明るいこの歌を聴きたくなりました。

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