七つの子
作詞:野口雨情 作曲:本居長世
童謡の中でも有名な曲で、昔から歌い継がれています。
カラスも愛情をもって子育てしているのでしょうね。
1921年(大正10年)、児童文学雑誌『金の船』の7月号にて発表されました。
歌詞の意味
カラスはどうして鳴くの?
カラスは山に かわいいたくさんの子供がいるからだよ
かわいい かわいいと カラスは鳴いているんだよ
山の古い巣を見てごらん まるい目をした可愛い子がいるよ
カラスの生体と歌詞の違和感
この曲には不可思議なことがあります。題名に違和感があるのです。
「七つの子」が7羽の子でも7歳の子でもない様なのです。生物学的には、カラスが7個も卵を産まず、7年も生きたひなはもう大人年齢という事実。
「七つ」という日本語はしばしば「多い」という意味として使われることもあるようなので、上記の歌詞の意味として「たくさんの子供」とさせていただきました。
追記しますが・・・某SNSにてお世話になっている方より「人間でいう7歳の一番可愛い頃という意味らしい」という情報をいただきました!
ぼうや、いくつ? 7つ! の「7つの子」でしょうか。
これ、なかなかイメージが膨らみますね。
7歳位の子供に話しかけながら、『あなたの年頃のようにかわいい子供が山の巣にもいるのね。かわいい、かわいいって言ってるのね。』
大正時代に発表された曲ですが、いまだ童謡の名曲として歌い継がれているのには、歌詞のあたたかさとメロディの美しさがあってかと思います。
替え歌
古い曲なのに誰もが知っている身近な1曲になったのは、替え歌の存在も否めないかと。
ドリフターズでやってましたね。
カラスの勝手でしょ~ カアカア♪
歌唱ポイント
遠くの山を見ながら歌う気持ちです。
音の高低差がある曲ですが、レガートになめらかに歌いましょう。
文章の出だしが「か」で始まる部分が多くありますが、重くならず子音の「K」に気を付けながら自然に聞こえるようにしましょう。言葉のまとまりを大切に。