むかでの靴
作詞:仲田 愛子 作曲:前多 秀彦 編曲:高橋 知子
むかでの坊やが誕生日プレゼントに靴がほしいと言い出します
曲のタイトルで、この後どうなるのやら・・・ハラハラドキドキのかわいい童謡です。
歌詞
- むかでのぼうやの誕生日
母さんむかでが聞きました 「お祝い何が良いかしら? 」
ぼうやが答えて言いました 「お靴を買ってくださいな』 - むかでの母さん いそいそと ぼうやと靴屋へ行きました
「この子に合う靴くださいな 」
靴屋のおじさん驚いて 「店にはそんなにありません」 - 3軒4軒5軒目で ようやくお靴が足りました
「形も色もいろいろね」
けれどもぼうやは得意顔 「いちに いちに うれしいなァ」
歌唱ポイント
この曲には、登場人物・・・いや、登場虫が複数いますね。
ムカデのお母さん、ムカデの息子、靴屋のおじさん。
このキャストのやり取りがとても楽しい歌ですので、誰のセリフかがわかるように、声を変えて歌うと情景が見えて楽しい演奏になると思います。
ムカデの靴は何足必要だったのか
この歌詞をみて、いったい何足の靴が必要だったのか・・・と疑問に思いませんか?
ということで、ムカデについて調べてみました。
どれがムカデ?足の多い仲間
ムカデにいている虫もいますので、あらためてどれがムカデなのかを確認してみます。
よく見かける足の多い奴らは、この3種類でしょうか。
※画像は、こちらよりお借りしました
ムカデとヤスデは似ていますが、大きな違いは
- 体の節に対して足が1対(左右で2本)なのがムカデ。
- 体の節に対して足が2対(左右で4本)なのがヤスデ。
確かに、ヤスデの方が足が細かくてたくさんある気がしていました〜
ムカデってどんな生き物?
ムカデは多足類に属する節足動物。
黒くて平べったい胴体と、赤い頭部・手足が特徴で、肉食です。
毒を持ち人を攻撃する害虫だそうです。
3000種類以上がいて、4億1,800万年前から地球上に存在していた生き物らしいです。びっくり!
ムカデの足は何本あるのか?
ムカデは漢字で「百足」と書きます。
ということは、100本の足があるの・・・?
上に書いたように、ムカデの種類は3000種以上あるということで、足の本数も違うでしょう。
複数サイトを確認したところ、こんな情報に辿り着きました。
- イシムカデ類:15対固定(足は30本)
- オオム力デ類:21か23対(足は42か46本)
- ジム力デ類:29〜191対(足は58〜382本)
100足にするには50対が必要ですが、なぜだか体の節の数は奇数ばかりなのだとか。
自然の不思議ですね。
ということで、100足は生物学的にはありえないようです。
日本語として「たくさんあること=百」と表現する場合がありますので、「たくさんの足を持つ生き物」という意味でしょう。
ムカデの足は増える?
ムカデの足の数は、孵化直後から一定で、成長に伴って増えたり減ったりすることはありません。
体の節ごとに1対の足が生えているため、体の節が成長とともに増えたりしないようです。
ムカデの種類によって足の数が違えど、赤ちゃんも大人も足は同じ数なのですね。
この動画のムカデの足の数は・・・
もし、この曲に登場するムカデが足の数が少ない「イシムカデ」だったとしたら・・・・
15対固定のようですので、足は30本。
この動画のムカデの坊やの足は・・・・・
最後に靴を履いて歩くシーンで数えてみたら・・・
ああ、12対=24本しかなかった。ごめんなさい〜
しかし、ムカデのおかあさん。
子供の靴を同じサイズで30足は流石に大変。よく買い集めました!
坊やが嬉しそうで何よりですね。