かわいい魚屋さん
作詞:加藤 省吾 作曲:山口 保治
ままごとあそびに、可愛い魚屋さんが乱入してきます
1938年(昭和13年)にレコードで発表された。
初版は8インチのレコードで歌詞は3番までだったが、1940年(昭和15年)にレコードのサイズが大きくなり10インチを発売するため曲を長くせねばならず、4番を追加したのだそう。
歌詞の意味
- かわいい魚屋さん
ままごと遊びをしている魚屋さん
「今日はお魚いかがですか?」
お部屋にいるのはお母さん役の子供
「今日はお魚はいらないわ」 - かわいい魚屋さん
天秤を担いで重そうに演技している
「今日はいいお天気ですね。
こっちのお家では、お魚はいかがですか?」
「今日は・・・そうねえ・・・、魚はいらないわ」 - かわいい魚屋さん
ねじり鉢巻をして、ハッピも来て
「今日はお魚いかがですか?」
「大きな鯛に小さな鯛、タコも鯖をくださいな」
お会計を上手に数えている - かわいい魚屋さん
ままごと遊びをしている魚屋さん
今日はお魚が全部売れました
「まいどありがとうございます」
笑顔で元気に「また明日!」
ままごとの様子が楽しい歌
子供って大人の行動をよく見ているもので、おままごとに現れます。
魚屋の売り文句「こんちはお魚いかがでしょ?」も、きっといつも来る魚屋さんの真似でしょうね。
そして、お母さん役の女の子は、すぐには買わない(笑)
断る文句も、それぞれのお母さんの個性がでているのでしょうか。
「いりません」とストレートに言う子もいれば、「そうねえ、よかったわ」と大人のような断り文句。
いいですねえ。
3番でやっと魚が売れるのですが、
おかんじょ上手に「いっちょにっちょな!」という軽快に小銭を数えるのが、筆者はこの曲で1番好きなところです。
魚屋役の男の子は、かなりのお調子者なのではないかと想像して、くすっと笑ってしまいます。
筆者ひまわりが作った動画では、
お金は懐かしき「牛乳瓶の蓋」で作った10円にしてみました。
(懐かしいと書くと、年がバレるかしらw)
今の子供たちは「牛乳瓶の蓋」って言われてピンとくるかしら。。。
このころ牛乳瓶なんてあったのかな。。。
昭和15年のままごとでは、お金は何をつかっていたのでしょうね。
おはじきやビー玉かな?
上で触れましたが、
レコードの大きさが変わったために、4番を追加したのでしたよね。
売り切れて終わったこの歌に、魚屋さんが気分良く帰っていく様子が4番として追加され、
この後も役を交代したりして遊びが続いたのだろうな〜と想像できますね。
歌唱ポイント
シンコペーションのリズムが軽快ですね。
・・・・シンコペーションと書くとおしゃれな感じがしますけど、なんと言うか「阿波踊り」に近いような。
このリズムで、子供たちが笑いながら楽しく遊んでいる様子が伝わってきます。
歌もしっかりリズムに乗って軽やかに歌いましょう。
この曲は、かわいいストーリーを楽しんでもらいたいですので、歌詞がしっかりと伝わるように、聞き取りやすい発音を意識できるといいですね。
そして「会話感」が出ようにキャラになりきって個性的に歌えると、大変面白くなると思います。