ちょうちょう

作詞:野村 秋足 他 作曲:ドイツ民謡

ちょうちょうが、花から花へ飛び回ります

ドイツの古い童謡 Hänschen klein」(訳:「幼いハンス」)という曲が原曲だが、1881年に文部省発行『小学唱歌集』初編に「第十七 蝶々」の表題で掲載されました。その当時、原曲はスペイン民謡だと紹介したことで、近年までは「スペイン民謡」と掲載されています。

JASRAC 作品コード:054-6491-9 でも、作曲はスペイン民謡と登録されています。

歌詞の紹介(4番まで)

JASRACによると、作詞の著作権は消滅しているので、歌詞を掲載します。Wikipediaによると4番まであったそうです。

  1. (野村秋足作詞)
    蝶々 蝶々 菜の葉に止れ
    菜の葉に飽たら 桜に遊べ
    桜の花の 栄ゆる御代に
    止れや遊べ 遊べや止れ
  2. (稲垣千頴作詞)
    おきよ おきよ ねぐらの雀
    朝日の光の さきこぬさきに
    ねぐらをいでて 梢にとまり
    あそべよ雀 うたへよ雀
  3. (1896年追加・作詞者不明)
    蜻蛉(とんぼ) 蜻蛉 こちきて止まれ
    垣根の秋草 いまこそ盛り
    さかりの萩に 羽うち休め
    止まれや止まれ 休めや休め
  4. (1896年追加・作詞者不明)
    燕(つばめ) 燕 飛びこよ燕
    古巣を忘れず 今年もここに
    かへりし心 なつかし嬉し
    とびこよ燕 かへれや燕

歌詞の変化

1947年(昭和22年)文部省発行『一ねんせいのおんがく』で歌詞が変化しました。

初版の1番の作詞者である野村秋足氏が、歌詞を改定。
「栄ゆる御代に」が皇室を称えるような歌詞であること、2番以降は「ちょうちょ」というタイトルにそぐわない別の生物が出てきていることが理由だったようです。

1974年回改定番にて、現在、広く知られています。

ちょうちょう(1947年改作版)

ちょうちょう 菜の葉にとまれ
菜の葉にあいたら 桜にとまれ
桜の花の 花から花へ
とまれよ遊べ 遊べよとまれ

歌詞の意味

なのはにとまれ?

なのは、って何でしょうか・・・。
筆者は、「菜の花に止まれ」の意味だと思っていましたが、なのはを漢字で書くと「菜の葉」です。

菜っ葉:野菜の葉。葉を食用とする野菜のこと。

菜花:ナタネ、カブ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、カラシナ、ザーサイなどアブラナ科アブラナ属で主として花を食するものをいう

とあるので、
ほうれん草や小松菜も、キャベツも、「菜の葉」。
キャベツにモンシロチョウが卵を産むのは、おなじみの光景ですよね。

菜っ葉→キャベツ→菜花→菜の花

菜の花(アブラナ)も食用の葉っぱであることは間違いないので・・・「菜の葉」に含んでも良いのではないでしょうか。

・・・・え?こじつけ?

なのはにあいたら?

菜の葉に飽いたら、と書きます。

菜っ葉に飽きたら桜の花にいきなさい という意味ですね。

 

歌唱ポイント

赤ちゃんから親しんでいる童謡ですが、意外と歌詞が難しいのですね。

か弱い蝶々がひらひら飛んでる様子を表した歌ですので、優しい声で、かわいく歌いましょう。

ゲームやリトミックのアイデア

単純な曲だからこそ、アイデア次第で保育に取り入れやすいと思います。

歌詞をよく聞いて行動にうつしてみるゲーム

4・5歳児になれば、先生が説明をしたら歌詞の意味を理解できるでしょう。

♫ちょうちょう、ちょうちょう、ロッカーにとまれ。 ロッカーにあいたら、机にとまれ♫

歌をよく聞き、内容を理解して行動に移すゲームにも。
♫○○さん○○さん、二人組みになあれ。 じゃんけんをして負けたら、その場に座れ♫

見学組になっても、先生の歌をよく聞き、友達がどう動くか観察するのも楽しいものです。
また、実際に歌詞を考える側になるのも楽しいですよ。

グループで歌詞を相談するのも良いですし、
行動パターンのカードを作って、決めた枚数をひいて歌詞を組み立てるのも面白いです。

リトミック要素をいれたゲーム

何人かで円になり、長めの棒(虫取り網や竹馬など)を床の上に立て、両手で押さえます。
歌う場所では、床を棒で軽く叩いて音を出す。
休符で棒から手を離し、倒れないうちに隣へ移動し、隣の棒を押さえます。
最後まで誰も棒を倒さずに歌い終えたらクリア!

ちょうちょ● ちょうちょ● なのはにとまれ● なのはにあいたらさくらにとまれ● さくらのはなの● はなからはなへ● ・・・

どうやったらうまくいくか?
内向き外向きや、隣との感覚、曲のスピード、棒の長さなど・・・参加者で話し合いながら進めると、とても良い活動時間になると思います。

楽器遊び・合奏に

ド・レ・ミ・ファ・ソ の5つの音で構成されています。

ということは、ピアニカなど5本の指だけで弾くことが可能ですので、幼児の合奏に使いやすいです。
黒鍵も不要ですしね。

 


色々試してみてくださいね。

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