赤い靴
作詞:野口 雨情 作曲:本居 長世
赤い靴を履いた女の子は、どこに行ってしまったのでしょう。
ミステリアスで悲しい曲です。
歌詞の意味
- 赤い靴を履いていた女の子は
アメリカ人と一緒に行ってしまった - 横浜の船着き場から 船に乗って
アメリカ人と一緒に行ってしまった - 今では青い目になってしまって
アメリカで一緒に暮らしているのだろうか - 赤い靴をみると思い出す
アメリカ人を見るたびに思い出す
実話をもとに書かれた
異国とはアメリカの事。
当時の社会情勢の悪化で静岡から北海道に行き開拓生活を送ることになった母(岩崎かよ)は、母子家庭や貧困だったことで病弱だった娘(佐野きみ)に十分なことをしてあげられず悩んだ結果、娘をアメリカ人の宣教師(ヒュエット夫妻)に預け養育をお願いしたそうです。
その後、アメリカ人の宣教師は、娘を連れて北海道を離れてしまい、娘がどうなったのかはわからないので、色々考えてしまう。そんな母親の話からできた曲なのだとか。
赤い靴の子がどうなったか
赤い靴の主人公(佐野きみ)は、宣教師と東京へ行ったが、結核をわずらっており渡米できなかったために、東京の教会(孤児院)へ預けられ、そこで9才で亡くなったそうです。
母親はそのことを知らず、赤い靴たアメリカ人を見るたびに娘を思っていたのでしょう。
歌唱ポイント
物悲しく、遠くに思いをはせるように歌いましょう。
単純なメロディの繰り返しですが、難しいです。日本語のイントネーションが崩れないように気を付けます。「いっちゃった」「なっちゃって」「だろう」